雛祭り(ひなまつり)とは?
雛祭り(ひなまつり)は、日本で女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事です。ひな人形(男雛(おびな)と女雛(めびな)を中心とする人形達)に桜・橘・桃の花など木々の飾り、菱餅、雛あられなどを供えて甘酒を飲んだりちらし寿司などを食べたりする節句祭りです。
ひな祭りの人形の意味。
「雛人形」は、宮中の殿上人の装束を模して作られています。伝統的には男雛の冠には垂纓冠(すいえいかん)、女雛の冠には天冠(てんかん)が普通です。髪型は主に大垂髪(おすべらかし)と古典下げ髪(こてんさげがみ)があります。
大垂髪は平安時代からの垂れ髪形式が鎌倉・室町を経て、江戸時代後期に完成された比較的新しい髪型で、ビン(前髪部分)を大きく張った髪型です。
古典下げ髪は割り毛とも呼ばれ、平安時代では長く黒い髪が美人の条件とされていたため、髪を全て後ろへ流しわずかに垂らした両頬の毛を切りそろえた髪型で、顔を髪の毛で三方から包むことで面長に見せ、肌色の白さを強調しより美しく見せるためとされています。
ひな祭りの人形 (名前・種類)
内裏雛(だいりびな)
男雛と女雛が一対です。天皇と皇后を模したものとされています。
三人官女(さんにんかんじょ)
宮中に仕える女官で通常3体1組の人形を二段目に置きます。手に持つ道具は、中央が島台または三方、右に長柄(ながえ)、左に提子(ひさげ)、官女の間には高坏(たかつき)を置いて、お餅などの和菓子をお供えします。
五人囃子(ごにんばやし)
能囃子を奏でる5人の楽人で三段目に置きます。右から、謡(うたい・扇を持つ)、笛(ふえ)、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、そして太鼓(たいこ)の順です。能囃子の代わりに五人雅楽の楽人の時もあり、右から、羯鼓(かっこ)、楽太鼓(がくだいこ)、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、横笛(竜笛)の順に並べます。
随身(ずいじん)
四段目に置きます。通称:右大臣と左大臣。右が左大臣で年配者、左が右大臣で若者です。冠をかぶせ左手には弓、右手には矢の羽根を下にしてもたせてください。背負い矢は、向かって右の肩側に羽根の先が見えるようにします。
仕丁(しちょう)
従者と護衛で通常3人1組の人形を五段目に置きます。主に関東に置いてはまん中に沓台(くつだい)、左右に台笠と立傘をもった人形を飾ります。 右近(うこん)の橘(たちばな)を向って左に、左近の桜をむかって右に置きます。主に関西地方では、ちり取りをもっている仕丁がまん中、向かって左に熊手、右に箒(ほうき)をもたせます。
ひな祭りの人形の値段
親王飾りの相場:5万円~12万円程度
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段飾りの相場:8万円~20万円程度
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七段飾りの相場:20~50万円程度
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ひな祭りの人形は誰が買う
雛人形は母親の実家(祖父母)から贈るのが一般的だしそうです。母親の実家が買うのは、雛飾りが古くは嫁入り道具のひとつだったためです。
昔は同居が多く嫁ぎ先に母方の両親が気軽に訪問できませんでした。子どもの成長を願い雛人形を送りました。
ひな祭りの人形はコンパクトに。
ミニひな人形はかわいくて小さくいおすすめの雛人形です。ひな祭りに雛人形を飾ってみたいけど、スペースが狭いのでコンパクトなものにしたい。そんなお手頃価格でかわいい雛人形のおすすめを紹介します。
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作り手も素材も表情もいろいろ。個性豊かな手作りの雛人形を作ってみましょう。初節句を迎える子どもへの贈りものに、桃の節句は大人になってもお祝いしたいですよね。ひな祭りの人形は手作りも。
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